鉄は熱いうちに打て!

ここはエモーショナルの墓場

世界は『解禁前』と『解禁後』で分たれてしまった。

 数日前から今週分のブログ書いてないわ〜、書かないとな〜と思いながらまとまったいい感じの文章に出来そうな話題がこれと言ってなくて、気づいたら日曜の夜になっていた。みなさん、週末が終わる夜ですね。私は明日も休みなので元気です。

 相変わらず恵比寿の勉強は頑張っており、気づいたら2月だけで円盤を4つも買ってた……。そのお金は一体どこから出てくるのか? 調査隊はその謎を調べるべくアマゾンの奥地へ向かった……。ま、あの謎に湧いて出てきてるわけじゃなくて今のところめちゃくちゃ頑張って捻り出しているだけなんだけど。今夏転職するので、ちゃんと給料上がるように努力します。

 

 表題の件はこれ、ツイッターでひとしきり騒いだし別にブログに書く必要ないかな……と思ってたんですが、ちゃんと文章に残しておくことに意味があるような気がするので、ここで記事にします。

 2/27(土)朝5時、ある舞台作品が情報解禁になりました。

 劇作家フィリップ・リドリー作、白井晃演出の『マーキュリー・ファー Mercury Fur』。

 2015年日本初演時は高橋一生瀬戸康史によって演じられたある兄弟の『愛』の物語を、吉沢亮北村匠海という新たなキャストを迎え、劇場をシアタートラムからお隣の世田谷パブリックシアターに移して2022年1月より上演──。

 まあ文字にするとなんてことない情報解禁ですよ。ほんと。いや、キャスト前回も今回も豪華だね! とか思う人は多いかもしれない。あと初演を観た人はほとんどの人が記憶に焼きついているだろうから、各々この戯曲に対する思いを蘇らせたりしたと思うんだけど。

 この日私は仕事で、6時すぎに起きたのかな。それで寝てる間のTLを遡ったら「りつこー!」って友達に名前を呼ばれていて、解禁の内容を見て……マジで目ん玉が飛び出るかと思った。

 てっきり北村さんは映像畑の人だと、少なくとも皿のライブ以外では生で観にいくような現場はないだろうな〜って勝手に思い込んでたのも悪かった。この解禁の少し前に別の友達に「北村さんはミュージカルとか出ないの?」って訊かれて「いや本人めちゃくちゃ映像志向っぽいからないんじゃないのかなあ」って答えてた程度には強く思い込んでいたんだけど、まさかこんな短期間でその予想が裏切られるなんて夢にも思ってなかった、っていうか。

 あのさ〜〜〜なんでよりによってマーキュリー・ファーなの??????????

 舞台出るにしたってあんなゴリゴリ社会派のさ、お世辞にも楽しい感じではない作品に出るとは思ってなかったよ私は……

 なんかこういう書き方するとすげ〜〜〜嫌がってるみたいなんだけど、違くて。あの、前から私のことを知ってる人は知ってる(ていうか知らない人はこのブログ読んでない)と思うけど、2015年頃と言えば私が人生で一番舞台を観ていた時期で、だから例によってこの作品にもしっかりぶっ飛ばされていた人間のひとりなんですね。なんなら人生で3本の指に残るくらい記憶に刻まれた作品、読めもしないのに原文(英語)の戯曲を買ったくらい大事な大事な作品。大切だけどめちゃくちゃしんどいから二度と観たくない気持ちもあって、でももう一度やるなら観たかった作品。

 それをなんでどうして今こんなハマりたてのさあ、どうしようもないタイミングで北村さんが演じるんでしょうか……。あんまり動揺してしまって朝7時だってのに10分だけ! って友達に電話かけて結局1時間も電話してしまった。この電話で『え? 何? 待って』『どゆこと?』『ちょっと理解出来ない』を100年分くらい言った。

 いやさ〜もちろんまったくの偶然だって解ってるよ?! 解ってるんだけど、まじで巡り合わせってあるんだなあ〜ってて思った。ぶっちゃけ今までも割と好きなものに対する未来の展望が叶ってきたタイプの人間ではあるんだけど、今回は展望とか思い描く前に未来が勝手にやってきたっていうか、正直1週間経った今でもまだ飲み込めてなくて時々発作みたいに「北村さんがほんとにダレン(役名)やるの?!?!?!?!?!」ってなってる。たぶん幕が上がるまでずっと言ってると思う。怖い。

 冷静に兄弟のキャスティングを見てもさ、ただの観劇オタクだった頃の私だって「このキャスティングはすごいね、観たいね」ってなるような並びなのよ。解る。期待しかないよ。でもさあ……こんなどうしようもないことが起こると思ってないからさ……私の心のキャパシティーにはとても収まりきらなかったよね。意味わかんないもん。だってもはや普通に妄想のキャスティングじゃん、それは。あまりのことでまったく受け止めきれなくて、解禁から3日間くらいはずっと胃が痛くて大変だった。

 やだ!フェクライで生のお芝居観れちゃうの?! そんなん観たら私、一体どうなっちゃうの〜?! とか思ってた頃の私に教えてあげたい、たった数週間でもっとヤバいことが起きてしまうんだってことを。世界はこの解禁を機に変わってしまった。Before解禁とAfter解禁に。今、ビックバン後の世界で私は息をしている……。

 私もオタクやって長いけど、まだこんな新しい経験に出会うことがあるんだなとしみじみ思った。やっぱり3次元のオタクは何にも予想がつかないのがいいところでもあるし欠点でもあるな。いろんな意味で。

 今はとにかくチケットが取れるのか心配でしょうがないけど、まあ回数観てナンボってタイプの作品じゃないので何回かちゃんと観られる程度にチケットを取れるように頑張ろうと思います。あと、これで初めて舞台観劇する人が舞台を嫌いにならないかがマジで心配。きらきら、楽しい、とかとは無縁の作品だから、みんな覚悟してきてくれよな!!

 まだ1年近く先の作品だけど、秋ぐらいには準備が始まって生きた心地しなくなるんだろうな。それまでに少しでも心構えが出来るように頑張ろうと思います。

 

 以上! まーくん(とウィンくん)の『ジェイミー』も楽しみだね!

 次あたり、EBiDANの楽曲についての記事が書けたらいいな。