鉄は熱いうちに打て!

ここはエモーショナルの墓場

恵比寿のオタクになって初めての現場に行ってきた話

 ちょっとさ、一週間経つの早すぎよ。バグってる。あっという間に前回の記事から時が経過してしまった……。

 本当は別にもう書かんでもいいんちゃうかなと思い始めてたんだけど、最初の現場って一回限りだし、今もどんどん当日の記憶が薄れていってるので、今回の記事は当時の自分の感情を書き留めておくための備忘録としてきちんと残したいと思います。

 

 というわけで去る3/25・26の2日間、有明は東京ガーデンシアターで開催された『FAKE MOTION 2021 SS LIVE SHOW』に行ってきました。

 解禁された2/11から1ヶ月と2週間くらい、どうせすぐ当日になるだろうと思っていたらビビるくらい本当にすぐ当日になった。その間にも恵比寿の解像度を上げるよう努力した結果、いつのまにかとんでもなく超特急さんに脳みそをバグらせてしまったのですがそれはまたどこかで記事を書きます。

 スタプラことスタダの女子アイドル部門には友人の影響で一昨年からお世話になっており*1、何度か現場にもお邪魔していたのですがエビダンの現場がこれが初めて……いやエビダンの現場というか卓球の現場なんだけど、ほぼエビライみたいなもんでしたよね今回は。

 前回の記事にも書いたんだけど、まず現場の雰囲気が若くて小綺麗。私が知ってるしめ縄みたいな髪のオタクが全然いなくて驚いた。追いかける対象が違うとこうも違うんだな。単純にこういう現場から足が遠のいてたから、知らん間に世代交代が発生して浄化されたのかもしれないけど……

 あんまりこういうこと素直に書くと各方面から「おまえはどうなんだ」とお叱りを受けそうなのでこのへんでやめます。オタクのことはいいんだよオタクのことは。

 

 公演内容としては、OP(KoPPによる『FAKE MOTION』生歌唱』)からの朗読劇+ライブの2部構成、休憩なしほぼ2時間。朗読劇は公演前からの触れ込み通り、先日まで放送されていた2期から3ヶ月後のオリジナルストーリーでの展開。脚本は正直相変わらずツッコミどころ満載でしたがまあそれも含めてフェクモくんだよな……と。一番白黒つけて欲しかった部分について今回も結局濁されて終わって、というか私は濁されたと受け取ったんだけど友達はみんな結構ショックを受けていたので、多分そういう風に受け取った人の方が多かったんじゃないかなと思う。本人の仕事が忙しいにしたってもっとやり方はあるよな?!

 とかなんとかぶつぶつ言ってる割に、会場では普通に泣きましたね……。感受性が強いオタクで良かった。朗読劇部分に関してはぶっちゃけあくまでもライブショーに付随したおまけみたいなもんだったと思うけど(千秋楽は挨拶で柊生くんが言ってた通り結構しっちゃかめっちゃかだったし)、さすがストーリーのエモさを謳ってるだけあって本編同様エモい演技がたくさん観られて個人的には満足です。言いたいこともたくさんあるけど仕方ない、フェクモくんはそういう作品。

 ライブ部分はこれもう普通にほぼEBiDAN THE LIVE〜Spring Party〜。1日めは出演者サイドもたぶん制作も、それからオタクも有観客の現場が久しぶりすぎてお互い探り探り〜のほぼ着席のまま終わったんだけど、2日め昼からちらほら立ってもいい空気が出て夜にはオールスタンディングで盛り上がれて。声が出せない現場の辛さはもちろんあったけど、その分例のラケット型のペンライトを勢いよくぶん回せて楽しかったな!

 順番は謙信ソルト→信玄明王(+木曽)→天下布武(+山倉)→エビ高連合→エビ高→八王子→薩川だったんだけど、初日のどう盛り上がっていいか分からん空気で進んでくなかの『疾風迅雷(エビ高)』で松陰さん、というより北村さんが「エビ高いくぞ!」からこれ皿のライブか? ってくらい煽りまくってくれて一気にブチ上げてくれたのが本当に有り難かった。そっからのバンド編成の八王子、王者の貫禄を見せつける薩川でやっぱり先輩は踏んでる場数が違うんだなと思わせてくる感じ、これ進研ゼミ(※エビライ)でやったわ……と思った。一緒に行った友達と始まる前に「辰と彩ちゃんがドラムとギターやったらウケるよね」って話してたら本当に出てきて笑った。いやあ、カッコ良かったです。

 私たち観客側もそうだけど、ステージに立っているみんなが感慨深げだったのがすごく印象的な公演だったな。これまでは年にいくつもライブをこなしていたような人たちがその機会を奪われて、ほぼ一年ぶりに立つステージだったから、ぶっちゃけその分エンジンのかけ方みたいなのを徐々に思い出しながらやってるなって雰囲気も端々に感じたし、かかったあとの興奮みたいなものはいつも以上に高かったと思うし(悪い意味ではないです。これだけの時間が空けばそうなるのはごく自然なことなので)。

 個人的にはオタクになってこの公演が初めての現場だったことにも意味がある気がしたというか……上手く言えないけど。2020年にいろんな経験を得た末に今年フェクモと出会って、恵比寿のオタクになってすぐこういう、ありがたい現場が巡ってきて。そこにちゃんと足を運べたこと、演者も観客もフラストレーションが溜まりまくった先にあったものを観られたことっていうのは、私の人生でもかなり大事な出来事になったような気がします。あとは私皿特急がとても好きで、今2組を同時に観られる機会ってごくごく限られてるところをこんなにするっと観られてしまったことが幸運すぎて怖い……。特にめちゃくちゃ絡んだとかではないけど、エビダンの中で2組がこう、ツートップ感を出しているのがすごくいいなって個人的に思っているので、それが感じられた公演だったと思うし。

 ああ〜そうだ現場ってこんなに楽しかったんだったな〜ってしっかり思い出すことも出来て、うん、すごく良かった。行けて良かったです。返す返すもこのタイミングで恵比寿のオタクになれて良かった。前回の記事でタイミングの話をしたけど、これ以上早くてもダメだったし、これ以上遅くてもダメだったなってこの記事を書いている今は思う。私にとっては『今』がそのときだったんだなってしみじみ思います。

『今』だからこそ、ひとつひとつの現場を大事に丁寧に受け止められる。

 千秋楽の挨拶で北村さんが話していた通り、あの日を皮切りにエビダンの有観客の現場は少しずつ始まっていて、SNSではそれを心待ちにしていた彼らの姿が見られてこちらもとてもワクワクしてくる。

 状況自体は改善したとは言い難いし、これから先どうなるか解らないけど、一年ずっと苦しい思いをしてきた人たちがひとりでも多く、一公演でも多く観客の前でステージに立てることを願ってやまないです。

 そしてその目撃者になりたいなあと改めて思える二日間だったと思います。FAKE MOTIONプロジェクトがなければこういう記事も書いてなかったと思うから、舞台以降も末長く何かしらの形で続いて欲しいな。

 以上。春ツアー、東京が全然当たりません。

*1:私立恵比寿中学の出席番号7番、エビ中のイマドキ革命ガール星名美怜ちゃん推しです。