鉄は熱いうちに打て!

ここはエモーショナルの墓場

観る劇薬こと『BULLET TRAIN SPRING/SUMMER TOUR 2019 EUPHORIA 〜Breakthrough, The Six Brave Stars〜』の話

 この記事、いろんな事情で書くか相当悩んだんだけど……前回の記事で「今の自分の気持ちは今しかないし誰かに遠慮しててもしょうがない」みたいなことを書いたので、有言実行ということで。

 誰かに伝えるというよりは自分の備忘録のつもりで書きます。

 

さて、私前々回の記事で最近超特急さんに脳みそをバグらせているよ〜ってちょろ〜っと触れてましたよね。ツイッターの恵比寿の話をする用のアカウントでも結構超さんのことはさらっとしか話さないようにしていて、でも実は水面下では現在進行形でとんでもなくこじらせているわけなんですけども。どのくらいかというと、ちょっと前に買った2019春夏ホールツアーのBlu-rayをもう数えきれないほど観ているくらい。この円盤は本当にもう、擦り切れそうなくらい観ている。

 それより先に、まず直近の作品が観たいな〜と漠然と思って、2019-2020年末年始開催のアリーナツアー『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2019-2020 Revolución viva』を購入していた。そもそもこれもエビ中を教えてくれた友達(中山莉子ちゃん推し)に皿特急にハマって欲しくて、一緒に鑑賞するために買ったんですよ。この時は私はあくまでも皿メインのオタクのつもりで、ここまでこじらせるつもりはなかった。全然。ちなみに同じタイミングで皿の2020年始パシフィコ公演の円盤も買っている。どこから出た金なのかは謎(?)

 そもそも皿特急という言葉を私が知ったきっかけはエビライ2019最終日ラストでの北村さんの「皿特急で久しぶりにババ抜きをした」という発言です。そしてスタダチャンネルに残されている件のババ抜き映像を見て、皿特急という劇薬の味を知ってしまった。あれさえ見ていなければここまで恵比寿にどっぷり浸かることもなかったと思う。

 ちなみに見た当時の私の感想↓

いくつになっても顔の綺麗な男の集団が仲良くしてるの見るの好きで困る 何? この感情 この多幸感 涙出る……

  EBiDANが現在のようにアーティスト集団になる前の黎明期に出来た同年代のグループで、下積み時代からお互い苦楽をともにしていて切磋琢磨し、ボーイズグループ群雄割拠の時代である今EBiDANの頂点として燦然と輝きつつ、蓋を開けて見れば昔と変わらずくだらないことで盛り上がれる……そういう関係性が嫌いなオタクいるかって話ですよ。まずいない。

 とまあそんな流れがあって、友達と一緒に観たレボビバの円盤がとても良かったのでもう少し前の公演も観たいなと思って次に買ったのが『BULLET TRAIN SPRING/SUMMER TOUR 2019 EUPHORIA 〜Breakthrough, The Six Brave Stars〜』だったわけです。

 2019年春から夏にかけて開催され、グループの目標のひとつであった47都道府県全国開通を達成した記念すべきこの公演。Blu-rayに収録されているのは2019/8/9にパシフィコ横浜で開催された8号車の日*12日目。

 まだ全然無知なのでセトリを見てもどれがどの曲かは解らない。ただエビライとレボビバで聞いたことある曲もあれば知らない曲もあって、でも全部キャッチーなので知らなくてもノレるのがすごいなあ〜ってぼんやり観ていた。

 ら、その時は突然訪れた。

 私は『need you』という曲と出会ってしまった。

youtu.be

(これはこの曲が収録されているアルバムのリードトラックとしてリリース時に公開されたMV、ダンスバージョン)

 え?!?!?!?!?

 何これ?!?!?!?

 あまりにも陳腐な言い回しで申し訳ないのだが、この曲と出会ったとき確実に殴られたような衝撃があった。茫然としていたら曲が終わり、そこから5人がペアになってパフォーマンスをするコーナーに移行して、それはそれでとても楽しんで観たのだけど、結局最後までこの曲に心の一部が縫い止められたまま最初の鑑賞を終えた覚えがある。

 つるつるして真っ黒なエナメルレザーに幾何学模様とメンバーカラーが差し込まれた衣装の彼らが、暗い舞台上でサイドから当てられる照明を受けて一心不乱に踊る姿。エモーショナルなカメラのスイッチングも手伝ってまるでひとつの作品のようだった。

 それもけして一曲だけで成り立っているわけではなく、当然ここまでの流れがあるからこそよりこの曲が刺さった気がする。それまでのポップでチャーミングでファニーな数々の曲を歌い踊ったひとたちと同じひとたちが演っているのが信じられないほどの振り幅、オタクのクソデカ主語の大盛り語彙で語るなら世の中に彼らをよく知らない人間がいるのが不幸だと思うくらいにショックを受けたわけです。青天の霹靂ってもしかしてこういうことを言うんじゃないのかな?! それくらいの衝撃だった……。

 つまりそれまでの私は不幸だったと言うことで……いや以前にも書いた通り彼らの存在はもう長いこと知ってたわけよ。でも友達の推しって逆に手を出しづらかったりするじゃないですか。いろいろ考えるし。今回は偶発的にそれを乗り越えちゃったから良かったけど、普段の私だったらこんな博打は打たないし何より絶対にこんな記事は書けない。どうしても書きたかったので好き勝手書くことをお許しください。ごめんね。

 受けた衝撃が強すぎて円盤の話というか『need you』の話ばっかになっちゃってるけど、この曲以外でも好きな曲や流れがたくさんある。*2何より引っ掛かりのない曲がほとんどないのでこの曲は飛ばす、とかも全然しないで頭からケツまで繰り返し見ているうちに収録されている曲のほとんどのコールを覚えてしまった。果たしていつになるやら、というところではあるけど絶対に現場で言いたい。言えるようになるまで恵比寿のオタクは絶対に絶対に続けていたい。

 個人的にすごく好きなのが、『need you』の幕を引く役どころであるメインダンサーのユーキさんが、この次の曲『Beautiful Chaser』で狂気に満ちた表情で魅せるところ。いやあ素晴らしかった。さっきあの薔薇を大事そうに抱えて消えた青年とは同一人物とはとても思えない。

 ダンスリーダーである彼はもちろん、カイくん、リョウガさん、タクヤくんのメインダンサー、そしてバックボーカルであるタカシくん、ひとりひとりの表現力が要所要所で爆発していて何回観ても楽しいし新しい発見がある。それぞれの表現にはきちんと個性を感じるのにそれがぶつかり合っていると感じなくて、きちんと調和しているから超特急さんのパフォーマンスはすごい。

 この円盤に関しては正直全曲レビューしたいくらい好きで、どのくらいかっていうと『Booster』の終わりのタカシくんのカットとか引き伸ばして印刷して壁に貼りたいくらいで、どうしてもこの作品を人に観て欲しすぎてすでに3人にBlu-ray買って押し付けた。今までそんなこと一度もしたことないから自分でも引いてる、怖いよお母さん……。

 ちなみに『need you』自体はMVも含め他のパターンも観たんだけど、やっぱりここでぶっ飛ばされた記憶が色濃すぎてこれがいわゆる『親』になってしまった。一時期これ観ないと眠れなくて『L.B.P.』から『LIBIDO』まで毎日観てたよ。劇薬ですよこんなの。とりあえず今は毎日観ることはなくなったけど、その代わり他のいろんなコンテンツびしゃびしゃに浴びまくって今が一番楽しいかもしれないと思う。本当に。

 いやね。そもそも自発的に円盤を買おう! と思った時点でもう結構ヤバかったんだな〜って今思い返すと思うが、当時はまだ全然正気なつもりだったし、言うてもこんなに大変なことになるつもりは全然なかったのにおかしいな?! まあでも幸せだからオッケーです。

EUPHORIA』がたまたま私にぶっ刺さったというだけで、『Revolución viva』も城ホ・代々木ともに素晴らしい公演だったし。8号車のひとからしてみればもっと、これ以前にも素晴らしい作品もあるんだと思うんだけど、尺度や出会い方はひとそれぞれなので。私にはこれが、人生でも特に大事な一枚になったなあとしみじみ思う。

 先達の友人たちが彼らにいきなりハマったとき、端から見ていてそれはそれはすごい勢いだったのを今でも鮮明に覚えている。同じ立場に立ってみて今、そりゃそうなるよなってめちゃくちゃ納得しているし、ほぼ同じ勢いの中にいるのを感じる。超特急さんって、なんていうかそういうエネルギーがあるグループなんだなと思う。すごい。こんなひとたち唯一無二だよ。もうものっすごいはちゃめちゃに売れて欲しいし売れるべきだよ! いや今も十分人気だけどもっともっともっとよ!

 世界〜!!!!! 頼むから一刻も早く彼らを見つけてくれ〜!!!!!

 

 以上。6月のツアーも今のところ参加予定です。みなさま、勢いだけ(いつも)の記事をご覧いただきありがとうございました……。

 ババ抜き動画を観てタカシくんに注目するようになった私に8号車の先達である友人が「干ししいたけ(2016年エビライのシャッフルユニット)を見るといいよ」と教えてくれたことで私の恵比寿オタク人生は急転を迎えるのですがそれはまたおいおい……

*1:超特急さんのファンの総称。毎年8/8は記念日とされている。ちなみにDISH//さんのファンはスラッシャー

*2:『Shake Body』とか『Secret Express』とか、あといい意味で幼稚園みたいな「僕たちと風船で遊んでくれてありがと〜!」のとことか、『バッタマン』の末ドジとか