鉄は熱いうちに打て!

ここはエモーショナルの墓場

それがきみのタイミング

 久しぶりに現場に行ってはしゃいだせいで疲れたのとあと別の理由で体調が悪くて、今週は何も書けないまま終わるかもな〜って感じだったんだけどもったいないから適当に書き出してみる。せっかく毎週書けてたのに今日書かなかったらまた書かなくなりそうじゃん?!

 

 また改めて記事を書こうと思いますが、木曜金曜に先述の通り初の恵比寿現場に行ってきましたよ。フェクモのライブですね。

 いや〜オタクがいっぱいいる場所には慣れてるつもりだったけど。自分がいろいろガッツリやってた頃からそれなりに時間が経ってることもあり、あとは追いかける対象が違うとこうも毛色が変わるもんかねと思うくらいこれまでの現場とはかなり違っていて驚いたなってのがまず第一の感想。恵比寿のオタク、若くて小綺麗。えらい。ちゃんと溶け込めるように頑張ろう……。

 あとは単純に1年引きこもってたのと普通に現場から離れすぎてて(エビ中さんのライブにはちょいちょい顔出してたけど)、たかだか3公演でバテバテになっちゃったのは本当に反省してます。ちょっと前から1時間円盤観ながらストレッチするようにしてるんだけどちゃんと継続して体力をつけていかないとね。観てると界隈のオタクめちゃくちゃ元気だからさ……、盛り上がりたいときに疲労で盛り上がれないのは辛すぎるので。

 

 

 ときに、最近よく耳にする台詞があって、それを聞くたびにあ〜っすいませ〜ん!!! と勝手に居心地の悪さを感じてしまうんだけど。

「〇〇〇日ぶりのライブ!みんな待っててくれてありがとう!」

 去年は本当に大変な年で、一年で数え切れないほどの公演が飛んだ。彼らエンターテイメントを提供する側も、それを見せてもらう私たち観客も、本当に歯痒い一年だったと思う。

 もちろん生きていることが一番大切で、命がなければ楽しむことは出来ない。不要不急の外出は控えましょうという言葉が、娯楽で人生に彩りを加えたり疲弊した心を癒やそうとする人々をどれだけ苦しめたか計り知れない。そもそもそこで生活を営んでいる人たちがどれだけ大変だったか。私は幸いにして今回のコロナ禍によって打撃を受けることのない業種だったからその辺りの苦労は想像するしかないが、目に見えない災害は今も確実に社会を蝕み続けている。

 そういう中で本当に少しずつ、興行主たちは確実に変わってしまったこの世界の中、極力どうにか今までの形を完全には損なわないように日々模索しながら少しずつ有観客での公演を再開し始めた。私も声出し禁止の現場に何度か足を運んで、かつて当たり前のようにそこにあったコミュニケーションを奪われたことに悲しみを覚えつつ、それでも家で配信を見るだけでは決して得られないものを会場で再確認出来た。劇場、ホール、ライブハウス、場所はどこだっていいけど、現地じゃなければ体感出来ないものがやっぱりそこにある。

 話が逸れちゃった。

 前述の台詞に関して、アーティストも観客も本当に本当に待ち続けていたことが分かるからこそ、聞いていて「なんだか申し訳ないな」の気持ちをどうしても感じてしまう。だって、私はまだ全然待ってないから。そんな台詞言うなって意味じゃなくて、私はそんなしんどい思いして待ってないのに現場に行くけどごめんね、という気持ちになるのをやめたいなあって。

 なんていうか、サバイバーズギルトじゃないけど、あのとき何も失ってないし全然待ってもないのにこんなにすぐ受け取っちゃうことがただただ申し訳ない。だからといって行かないという選択肢はもちろんないのだけど。

 去年、当たり前のことが本当は当たり前なんかじゃないということを、東日本大震災以来に目の当たりにさせられた。行きたいときに行きたい場所に行き、会いたい人に会い、食べたいものを食べ、自分が思い描いた通りしたいことをするということがこんなに簡単に出来なくなるなんて、考えてもなかった。本当は出来なくなることもあるんだと知っていたのに、いつのまにか忘れてしまっていたんだなあ。

 オタクなら誰しももう少し早くハマっていたらって思ってしまう瞬間がある。何かにハマるのはタイミングがすべてだから、この出会いは後でも先でもなく今しかあり得ないと分かっていてもなお、あとちょっと早かったらアレが観られたのに! という後悔は今までにも何度もしてきた。どんな現場にしろ、気軽に足を運ぶことすら難しくなった今はなおさらもう少し早ければと願わずにいられない。

 だからこそ、これから現場があれば行きたいだけ行く。まったく待ってなくてごめんなさい、ド新規でごめんなさいだけど、でも会場の誰よりも楽しむ自信を持ってマナーよくはしゃいで場を盛り上げるので、どうか生温かい目で見守ってもらえたら嬉しいです。

 

 以上。フェクモライブ楽しかった!